治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)
打撲の腫れや痛みによく使われます
血行阻害物質を除去する川芎・大黄、からだを温め血行促進に働く桂皮・丁字、消化器を保護する甘草等で構成される漢方薬です。打撲による痛みや腫れに適応します。辛苦味で、温服が効果的です。
打撲による腫れ及び痛み
血の滞りを除き、身体表面の熟を除く漢方薬です。打撲でうっ血が生じ、痛むものに使用します。
構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
桂皮(ケイヒ) | 辛・甘/熱 | 腎、脾、心、肝 |
川芎(センキュウ) | 辛/温 | 肝、胆、心包 |
川骨(センコツ) | ||
甘草(カンゾウ) | 甘/平 | 心、肺、脾、胃 |
大黄(ダイオウ) | 苦/寒 | 脾、胃、大腸、肝、心 |
丁字(チョウジ) | 辛/温 | 脾、胃、腎 |
樸樕(ボクソク) | 苦/平 |
間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、過敏症、消化器症状