漢方薬の種類と効能

香蘇散の効能・効果

香蘇散(こうそさん)


やさしく発汗させ、体力のない人の風邪によく使われます

軽度の寒気の感冒に発汗止痛作用で対応する蘇葉・香附子を中心に、消化器系を温めて働きを活性化する生姜・陳皮・甘草で構成される漢方薬です。穏やかな効能なので、体力のない人の感冒初期に適応します。梅雨時の風邪っぽさ、だるくて食欲がない等の症状のほか、神経症状にも応用します。甘辛味で、温服が効果的です。

香蘇散の効能又は効果

胃腸虚弱で神経質の人のかぜの初期

身体虚弱な人のかぜの初期に使用する漢方薬ですが、特に気分がふさいでしまうような症状がみられるときに使用します。単に気分がふさいでいるような場合にも使用することがあります。

その他の応用

うつ病・神経症、かぜ症候群、初期のインフルエンザ、初期の小児ウイルス感染症、咽喉頭異常感症、妊娠中の感冒、蕁麻疹等。

香蘇散の構成生薬

構成生薬 味と性質 作用する漢方的な臓器
香附子(コウブシ) 辛・微苦・微甘/平 肝、三焦
蘇葉(ソヨウ) 辛/温 肺、脾
甘草(カンゾウ) 甘・淡/平 心、脾、腎
陳皮(チンピ)
辛・苦/温
脾、肺
生姜(ショウキョウ) 辛/微温 肺、脾

香蘇散の副作用

偽アルドステロン症、ミオパチー

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