三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
のぼせの強い便秘によく使われます
停留した余剰の熟を大便により体外排出する瀉下作用の大黄を中心に、消化器や呼吸器にこもった熱を下げる黄連・黄芩の組合せで構成される漢方薬です。のぼせが強い便秘等に適応します。苦味で、温服が効果的です。
比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で便秘の傾向のあるものの次の諸症:高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症
体内の熟を取ることでイライラやのぼせ、熱によって起きた高血圧やその随伴症状をはじめとする様々な不調を取り除く漢方薬です。
その他の応用
慢性胃炎、消化性潰瘍、痔疾、不眠症、月経異常、難聴、耳鳴、白内障、眼底出血等。
構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
大黄(ダイオウ) | 苦/寒 | 脾、胃、大腸、肝、心 |
黄連(オウレン) | 苦/寒 | 心、肝、胃、大腸 |
黄苓(オウゴン) | 苦/寒 | 肺、胆、胃、大腸 |
消化器症状