白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
顔が赤くなるほどの高熱時によく使われます
熱を強力に下げる石再が中心の白虎湯(石膏・知母・甘草・粳米)に、消化器機能を元進する人参を加えた漢方薬です。高熱で身体が熱く、多量の汗をダラグラとかき、体力も体液も消耗し、のどの渇きがひどい等の症状に適応します。甘苦味で、温服が効果的です。
のどの渇きとほてりのあるもの
汗をかきすぎて脱水が起きた状態に対処する漢方薬です。
その他の応用
口腔乾燥症、シェーグレン症候群、糖尿病、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、酒さ、向精神薬による口渇等。
構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
石膏 (セッコウ) | 辛・甘/大寒 | 肺、胃 |
知母(チモ) | 苦・甘/寒 | 肺、胃、腎 |
甘草(カンゾウ) | 甘/平 | 心、肺、脾、胃 |
粳米(コウベイ) | 甘/平 |
脾、胃 |
人参(ニンジン) | 甘・微苦/微温 |
脾、肺 |
偽アルドステロン症、ミオパチー、過敏症、肝機能異常、消化器症状