大承気湯（だいじょうきとう）
頑固な便秘によく使われます
余剰な熱を瀉下作用で大便により体外排出する大黄を中心に、大黄の働きを助ける芒硝、腹部膨満を除き排便を助ける枳実・厚朴で構成される漢方薬です。お腹が硬く張り、大便が乾燥気味で硬くコロコロした便秘等に適応します。苦味で、温服が効果的です。
腹部が硬くつかえて、便秘するもの、あるいは肥満体質で便秘するもの。常習便秘、急性便秘、高血圧、神経症、食あたり
比較的体力のある人の、症状の激しい便秘に使用します。これは体内に激しい熟がこもって生じたものと考えられ、熟症状の一環とされる精神症状にも使用される漢方薬です。
| 構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
| 大黄（ダイオウ） | 苦／寒 | 脾、胃、大腸、肝、心 |
| 厚朴（コウボク） | 苦・辛／温 | 脾、胃、肺、大腸 |
| 枳実（キジツ) | 苦・辛／微寒 | 脾、胃、大腸 |
| 芒硝（ボウショウ） | 鹹・苦／寒 | 胃、大腸 |
消化器症状
