大黄牡丹皮湯（だいおうぼたんぴとう）
強い潟下作用があります。妊産婦は注意してください
蓄積された熱を大便により体外排出する潟下作用の大黄（ダイオウ）・芒硝（ボウショウ）を中心に、血流の停滞を改善する桃仁（トウニン）・牡丹皮（ボタンピ）、排膿作用をもつ冬爪子（トウガシ）で構成される漢方薬です。便秘だけではなく、生理痛や下腹部痛等にも適応します。抗炎症作用も強く、虫垂炎や尿路感染症等にも応用されます。強い苦味。
比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちなものの次の諸症：月経不順、月経困難、便秘、痔疾
便秘と月経関連の不調がともに出現する場合に使用される漢方薬です。ただし、証が合えば便秘、痔疾などを目標に男性にも使用します。
その他の応用
尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、痛風等。
| 構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
| 大黄（ダイオウ） | 苦／寒 | 脾、胃、 大腸、肝、心 |
| 牡丹皮（ボタンピ） | 苦・辛／微温 | 心、肝、腎 |
| 桃仁（トウニン） | 苦／平 | 心、肝、肺、大腸 |
| 冬爪子（トウガシ） | 甘／微寒 |
肺、小腸 |
| 芒硝（ボウショウ） | 鹹・苦／寒 |
胃、大腸 |
消化器症状
