茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)
赤みの強いじんましんによく使われます
肝臓に働きかけ炎症を抑え黄疸を除く茵蔯蒿、小便と大便で炎症熱を体外排出する山梔子・大黄で構成され、強い清熟解毒作用をもつ漢方薬です。山梔子と大黄の組合せにより、赤みの強いじんましん等に適応します。 総合的な作用により、むくみ、口内炎等にも応用されます。苦味。
口渇があり、尿量少なく、便秘するものの次の諸症:じんましん、口内炎
黄疸やじんましんに使用される漢方薬です。体内の熟と水の滞りを取り去ることで皮膚に現れた病変を抑えます。
その他の応用
閉塞性黄疸、胆道閉塞手術後の肝線維化、胆嚢炎・胆管炎、胆石症、舌炎等。
構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
茵蔯蒿(インチンコウ) | 苦/微寒 |
脾、胃、肝、胆 |
山梔子(サンシシ) | 苦/寒 | 心、肺、胃、三焦 |
大黄(ダイオウ) | 苦/寒 | 脾、胃、大腸、肝、心 |
胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢