芍薬甘草湯（しゃくやくかんぞうとう）
筋肉痛やこむら返りによく使われます
鎮静鎮痛作用のある苛薬・甘草の組合せで構成される漢方薬です。脚のツリや筋肉痛等に適応します。急性の腹痛や月経痛等にも応用されます。甘味。
急激に起こる筋肉のけいれんを伴う疫病
筋肉がひきつれて痛むものを緩め、痛みを取る漢方薬です。こむら返りなどに効能を示します。
その他の応用
肝硬変にともなう腓腹筋痙撃（こむらがえり）、腹痛、肛門疾患、透析患者の筋痙攣、月経困難症、月経異常、月経前症候群、高テストステロン血症、高プロラクテン血症、黄体血腫膿疱、抗がん剤（パクリタキセル）による痛み、胆石症の腹痛発作時、クローン病の腹痛、胆道ジスキネジアの腹痛、しゃっくり、尿路結石症の痛み、尿路不定愁訴、痛風の痛み、腰痛症、四肢・関節痛、不妊症、坐骨神経痛、肩関節周囲炎、顎関節症等。
| 構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
| 芍薬（シャクヤク） | 苦・酸／微寒 | 肝、脾 |
| 甘草（カンゾウ） | 甘／平 | 心、肺、脾、胃 |
偽アルドステロン症、うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍（Torsades de pointesを含む）、ミオパチー、肝機能障害・黄疸、過敏症、消化器症状
※副作用（特に高齢者におけるもの）を抑えるためには、漫然と長期投与するのではなく、例えば就寝中のこむらがえりを抑えるには夕食後の1日1回投与とするなどの工夫が必要となります。
