漢方薬の種類と効能

柴胡清肝湯の効能・効果

柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)


のどの炎症によく使われます

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)に、寒気と発熱の繰り返しに用いられる柴胡、のどの炎症を抑える枯楼根・牛蒡子(ゴボウシ)が加わったものに近い構造の漢方薬です。血液を補い、体力を補強する作用があり、感冒等による咽喉部炎症、アデノイド等に適応します。皮膚炎にも応用されます。甘苦味。

柴胡清肝湯の効能又は効果

府の強い傾向のある小児の次の諸症:神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹

熱を冷ます生薬と情緒を安定させリラックスさせる生薬が配合されており、神経質な子供に対して使用します。熟や炎症を治療するところから、湿疹や扁桃腺炎にも使用されます。

その他の応用

虚弱体質、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹等。

柴胡清肝湯の構成生薬

構成生薬 味と性質 作用する漢方的な臓器
柴胡(サイコ) 苦・辛/微寒 心包、肝、三焦、胆
黄苓(オウゴン)
苦/寒
肺、胆、胃、大腸
黄柏(オウバク) 苦/寒 腎、膀胱、大腸
黄連(オウレン) 苦/寒 心、肝、胃、大腸
枯楼根(力ロコン) 苦・微甘/寒 肝、胃
甘草(カンゾウ)  甘/平 心、肺、脾、胃
桔梗(キキョウ)  苦・辛/平
牛蒡子(ゴボウシ) 苦・辛/寒 肺、胃
山梔子(サンシン)
苦/寒
心、肺、胃、三焦
地黄(ジオウ) 甘・苦/寒 心、肝、腎
芍薬(シャクヤク)  苦・酸/微寒 肝、脾
川芎(センキュウ) 辛/温 肝、胆、心包
当帰(トウキ) 甘・辛/温 肝、心、脾
薄荷(ハッカ) 辛/涼 肝、肺
連翹(レンギョウ)  苦/微温 肺、心、胆

柴胡清肝湯の副作用

偽アルドステロン症、ミオパチー、消化器症状

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