漢方薬の種類と効能

石膏の効能・副作用

石膏(セッコウ)


天然の含水硫酸カルシウムです。

成分

硫酸カルシウム。その他微量成分として二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄などを含みます。

性味

辛・甘、大寒

特徴

他の生薬と同時に煎じて煎液のphを変えることで他の生薬成分の液中への溶出を変動させ、結果的に処方の薬効の決定に影響を及ぼすと推定されています。他のカルシウムを主成分とする生薬との薬理学的な差異は現在不明です。

石膏の効能

清熱(せいねつ)

身体の中にうっ渇した熱を冷ます作用です。肺の熱、胃の熟、内臓から経緒を伝って皮膚に達した熱を冷まします。

生津(せいしん)

津(体液)を生じ身体に潤いを与えます。

石膏の副作用

冷やす力が非常に強いため、実際に体内に熟があるわけではなく、冷やす力が弱いために熟が生じてしまったものへの使用は望ましくありません。

石膏が含まれる漢方薬

五虎湯
小柴胡湯加桔梗石膏
消風散
白虎加人参湯
越婢加朮湯
辛夷清肺湯
釣藤散
防風通聖散
麻杏甘石湯

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