漢方薬の種類と効能

五味子の効能・副作用

五味子(ゴミシ)


マッブサ科のチョウセンコミシの果実です。

成分

ヨミシンAが代表的な成分ですが、指標成分となっているのはリグナンのシザンドリンです。その他、クエン蘭やアスコルビン磯のほか、精油成分としてシトラールなどを含み

ます。

性味

酸、温

特徴

ヨミシンAおよびシサンドリンに肝機能改善作用が報告されています。その他、抗炎症作用、抗アレルギー作用、脳虚血再灌流障害改善作用、抗酸化作用、腎障害改善作用、高脂血症改善作用等。

五味子の効能

滋養強壮(じようきょうそう)

気と水が不足した状態を改善します。身体に力を与えることで、汗が止まらなくなって消耗するのを防ぎ、身体を引き締めます。

収斂(しゅうれん)

身体を引き締め、肺を収叙させることで咳を止めます。いずれも酸味で身体を引き締め、気や水が体外に漏出して消費されるのを防いで消耗を抑える効果を発揮します。ただし、これは消費を抑えるのであって、失われた気や水を作り出す作用ではないため、他の補剤との併用で滋養強壮の効果は強化ヒされます。

五味子の副作用

熱がある際の咳・呼吸困難には禁忌です。急性炎症や高血圧症・動脈硬化症には使用を避けて下さい。

五味子が含まれる漢方薬

人参養栄湯
小青竜湯
清肺湯

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