漢方薬の種類と効能

辛夷の効能・副作用

辛夷(シンイ)


モクレン科のタムシバ、コブシ、またはハクモクレンのつぼみです。

成分

アルカロイドであるコクラウリンを指標成分として含みます。その他、精油成分としてピネン、リモネン、シネオール、オイデスモール、また、リグナンであるマグノリンなどを含みます。

性味

辛、温

特徴

抗炎症作用が報告されており、その活性成分としてマグノシニンが単離されています。その他、筋弛緩作用、抗アレルギー作用の報告もあります。

辛夷の効能

局所(鼻)の収斂(しゅうれん)

主に鼻に作用する生薬で、鼻の血管を収叙させることにより鼻閉を改善します。肺は鼻に通じているとされ、肺の熱を冷ます生薬と併用することで効果が強化されます。また、鼻閥を改善することにより、鼻閉が原因となって生じていた顔面痛や頭痛を治療します。

辛夷の副作用

多量に服用すると、頭のふらつき、目の充血などの症状が生じます。

辛夷が含まれる漢方薬

葛根湯加川芎辛夷
辛夷清肺湯

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