漢方薬の種類と効能

芒硝の効能・副作用

芒硝(ボウショウ)


天然の含水硫酸ナトリウムNa2SO4・10H2OまたはNa2SO4・2H2Oが茎源ですが、現在実際に使用されているのはかつて代用品として使用されていた硫畷マグネシウムMg2SO4・7H2Oです。

成分

ほぼ硫酸マグネシウムの結晶であり、他に特記すべきものはありません。

性味

虚か苦、寒

特徴

硫酸ナトリウムも硫酸マグネシウムも消化管から吸収されにくく、腸管内に水分を保持することで瀉下効果を発揮します。

芒硝の効能

清熟・通便(せいねつ・つうべん)

胃から大腸にかけての熱を冷まし、腸の乾燥と便秘を改善します。漢方的には熱を取るのが琶硝の薬能ですが、内臓に熱が秘結した場合、症状としては便秘となるので、作用は通便となります。

芒硝の副作用

大量に服用すると高ナトリウム血症、高マグネシウム血症を誘発する可能性があります。

芒硝が含まれる漢方薬

大黄牡丹皮湯
桃核承気湯
通導散
防風通聖散

漢方薬生薬一覧漢方薬生薬一覧
漢方薬症状別ガイド漢方薬症状別ガイド
日本の薬草日本の薬草