漢方薬の種類と効能

川芎の効能・副作用

川芎(センキュウ)


セリ科のセンキュウの根茎を、通常、湯通ししたものです。

成分

精油成分としてリグスチリド、ク二ジリド、センキュノリドを含みます。また、フェニルプロハノイドであるフェルラ酸を含みます。

性味

辛、温

特徴

中枢抑制作用、末梢血管拡張作用、抗血栓作用、鎮痙作用、免疫賦活作用、その他、熱水エキスで動物のスポコラミン誘発記憶障害に対する改善作用が、含有成分の一部で子宮自発運動抑制作用が報告されています。

川芎の効能

活血化瘀(かっけつきょお)

血を巡らせて瘀血(おけつ)を除くと同時に気を巡らせる作用もあります。

鎮痛(ちんつう)

外部から冷えが入って起こる身体の痺痛を、血と気を巡らせることで治療します。特にかぜの影響を受けやすい頭痛に対して効果があります。

川芎の副作用

大量では嘔吐、めまいなどを誘発することがあります。月経過多や出血性疾患のものには注意して使用する必要があります。また、胃腸障害を起こしやすいため、胃腸虚弱者の人は注意する必要があります。

川芎が含まれる漢方薬

芎帰調血飲
七物降下湯
五積散
十全大補湯
十味敗毒湯
四物湯
女神散
川芎茶調散
当帰芍薬散
当帰芍薬散加附子
当帰飲子
抑肝散
抑肝散加陳皮半夏
柴胡清肝湯
治打撲一方
治頭瘡一方
清上防風湯
温清飲
温経湯
猪苓湯合四物湯
疎経活血湯
荊芥連翹湯
葛根湯加川芎辛夷
酸棗仁湯
防風通聖散

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