麻子仁(マニシン)
アサ科のアサの果実です。
成分 | 脂肪油を多く含みます。リグナンアミド化合物であるカンナビシンA~Gが報告されています。 |
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性味 | 甘、平 |
特徴 | 含有成分である脂肪油が粘滑性の下剤としての効果を有します。なお、アサの幻覚成分であるテトラヒドロカンナピノールは麻子仁には含まれません。 |

潤腸通便(じゅんちょうつうべん)
冷やし潤す作用(陰)が減弱したために腸が乾燥して生じた便秘に対し、腸を潤して便を滑出させます。下剤としては穏やかな作用となります。
滋陰(じいん)
通便を期待せず、陰を補う作用のみを目的として配合されることもあります。

大量に服用すると、嘔吐、下痢、はなはだしいときには昏睡などの中毒症状を生じます。長期間の服用は避けたほうがよいとの説もあります。また、動物への長期投与で貧血が観察されたことから、貧血患者への使用は注意が必要との報告があります。
