日本薬草効能図鑑

日本の薬草・シソの効能について

シソ

赤ジソの花の写真

シソ科

ソヨウ(蘇葉),ソシ(蘇子)
蘇とは香りが蘇生するという意味で、葉の色から白蘇(エゴマ)に対して紫蘇と呼ばれます。日本人好みの梅干し漬けになくてはならないシソですが、効能の多い薬草としても古くから重宝されており、古書にも「その子(蘇子)は血行をよくし、寒を去り、内を温め、風邪を去り、痰を消し,肺を利し、喘を安く、胃を開き、食を進め、胎を安くす」と記されています。

シソの効能

薬用にはチリメンジソがよいと薬局方に収められています。陰干しを種子ごと一日量3~5g水300ccで煎じ3回に分服します。せき、胃のつかえ、頭痛、風邪の解熱、魚肉の中毒に効能があります。干し葉20gを0.4㍑の水で半量に煮つめて飲むと健脳によいともいわれています。

採り方

8月中~下旬の晴天時に全草を刈り、葉を採り手早く陰干しにして保存します。種子は10月の完熟期を待って採り、ござに広げて干します。

漢方薬生薬一覧漢方薬生薬一覧
漢方薬症状別ガイド漢方薬症状別ガイド
日本の薬草日本の薬草