認知症
漢方薬は古くから認知症の治療に用いられてきましたが、残念ながら認知症そのものを改善させる薬ではありません。しかし、痴呆の進行を抑制したり、周辺症状を改善したりする効果はみられています。脳血管性認知症に対する釣藤散、アルツハイマー型認知症に対する当帰芍薬散や加味温胆湯の効果が広く知られてきています。さらに、抑肝散が辺縁症状の改善に有効とされてきています。また、神経細胞死そのものを抑える作用を持つものもあります。

認知症に効果のある代表的な漢方薬を紹介していきます。
釣藤散(ちょうとうさん)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
抑肝散(よくかんさん)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
加味温胆湯(かみうんたんとう)